タイヤのオリジナルホワイトレター化
タイヤ側面の文字が白くなっているものをホワイトレタータイヤといいますが、限られたものしか流通していません。
じゃあ自分で白く描けばいいじゃんとポスカなどのペンでロゴをなぞる方法もありますが、書いた直後は良くてもすぐにタイヤからの油により茶色くなってしまいます。
そこで、ポスカ方式以外で色々試した結果、良かった方法をここで紹介します。
これまでの軌跡
色々試しましたが、供養のために試したものを残しておきます。
ホワイトレターペン
タイヤにある文字をポスカなどのホワイトレター向けペンでなぞります。とても一般に浸透している方法ですが、なんといっても寿命が短いのが難点です。直ぐに茶色くなりそのうち見えなくなります。
好きなデザインを使うために型紙+ポスカという派生方式も行いましたが、まぁまぁ良かったもののやはり1週間立たずして茶色になります。
逆に言えば、飽きたらほっとけば消えるという利点があるというわけですが...
ラバースプレー
ゴムとゴム同士だからいい感じに密着するのでは?という安直な考えで行いました。
結果としては、一瞬で剥がれておしまいでした。ミッチャクロンなども駆使したのですが。あっけなく剥がれます。
ラッカースプレー
実際試したわけではありませんが、ネット情報をみているとマスキングが大変そうであるのと、文字がぼやけるという部分が微妙そうです。
アイロンプリント
カッティングした白のアイロンプリントを張り付ける方式です。本記事で紹介する方法のベースとなった方法です。
カッティングシートなのでデザインも自由度があるのですが、こちらは1週間ほどで剥がれてしまいました。すごく惜しい方法だと思います。
マイ主流の方式「ラバーシート貼り付け」
アイロンプリント方式をもとに「ゴム板を貼り付ければいいのでは?」という発想に至りました。
ゴム板の準備
ラバーシートは何でもいいわけではなく、タイヤに使うという目的上以下の条件があります。
- 弾性があること: タイヤはゴムなので激しく変形します。それに追従できる弾性を持つ素材でなければ剥がれるか割れるかどちらかとなります。
- 厚みが無いこと: 欲を言えば0.5mmくらいのほうがいいのですが、大抵1mmほどが限度の模様です。あまり厚いと加工も大変です。
- 対候性があること: 雨風、紫外線、オゾンといった外に置いた際に影響のあるものに耐性がなければいけません。
- 耐油性があること: あまりないとは思いますが、ガソリンや灯油がかかった際に溶けたり劣化したりする素材はイマイチです。
ゴム専門サイトから「オーサカゴム MSR(対候性NBR系) ホワイト 1mm」を取り寄せてみました。なお、今回は試験素材としてEVAシート 1mmも用意してみました。
接着剤の準備
いろいろな種類の接着剤を試しましたが、今のところ「ギブソン タイヤステッカー専用接着剤」が一番強力で間違いのない選択肢になっています。 今のところギブソン公式サイトでしか取り扱いがありません。Amazonなどで気軽に買えるようにしてほしいものです。
ゴム板加工
数mmのゴム板を正確に自動カットできるような素晴らしいカッティングプロッターがあればいいのですが、そんな高価なものないのでカッティングナイフで地道に切り出しました。
切り出したゴム板に幅広マスキングテープを用いて貼り付け、なんちゃってリタックシートとしています。
貼り付け
タイヤ表面の泥や土を落として綺麗にします。
新品タイヤであればニッパーでひげを落としておきましょう。
ゴム対応のパーツクリーナーで軽く脱脂します。あんまりやるとタイヤを痛めるので注意。
ゴムシートに接着剤を塗布します。前面にまんべんなく塗りましょう。
塗り終わったものを、タイヤに貼り付けます。位置は何か基準にするものを見つけるか、目印を付けておきましょう。
ギブソンタイヤステッカー接着剤は初期接着がとても速いです。20分ほどたったら、マスキングテープ残りを防ぐためにゆっくりはがし、レターのフチを接着剤でなぞり補強しておきます。
あとは地道に貼っていきます。写真だとよくわからないかもしれませんが、左がEVAで右がMSRゴムです。
保管方法について
上に積み重ねても剥がれることはないですが、タイヤ裏側がレターについている状態だと表面がタイヤの油分を吸って茶色になってしまいます。
なるべく何か間に挟んで保管するようにしましょう。
MSRゴムは若干茶色くなるまで1年ほどでした。少し茶色くなってもポスカで補修すればまた白に戻ります。
EVAはどうなんでしょう。試験素材なのでこれから運用してみていきたいと思います。